WEBでちょい旅 一厘録 ICHIRINROKU

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もっきり(岩手県)2016.03.15 / food

年に1度か2度、盛岡に通うようになって5年以上経つ。仕事の都合で全国のさまざまな地で暮らしたいとこ夫婦が、定住の地を盛岡に定めたのは7年ほど前のこと。数多くの土地で暮らした二人が、自分たちの意思で選び、住みだした街を見てみたかった。初めて訪れた盛岡は、実に気持ちのよい街だった。

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若桃の甘露煮 ピチピチピーチ(福島県)2016.02.18 / food

毎年2月に福島市の信夫山(しのぶやま)で行われる「信夫三山暁まいり」。長さ約12メートル、重さ約2トンの巨大なわらじを100人もの人々が担いで羽黒神社に奉納します。この江戸時代から受け継がれる例祭にちなんで名付けられたのが、福島を代表する桃「あかつき」です。

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にしんのおかげ(北海道)2015.05.01 / food

ニシン漁で栄えた明治後期〜昭和初期の北海道。一攫千金を夢見た男たちであふれ、「江戸にもない」と言われた浜の賑わいを、“ニシン御殿”の豪華さが物語っている。岩内町にある一八興業水産も、そうした歴史と伝統に培われたニシン加工技術を今に受け継ぐ会社だ。

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オホーツクの塩豆(北海道)2014.10.24 / food

何気なく手にした豆菓子の袋。裏を見ると「岡女堂」という名が。岡女堂? どこかで聞いたような……。ふと、2006年に廃止された北海道のローカル線「ふるさと銀河線」に「岡女堂」という駅があったことを思い出した。

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ほおずきんちゃん(岩手県)2014.09.17 / food

子どもの頃、実家の裏庭には数株のほおずきが植えられていました。母が「こうやって遊ぶのよ」とほおずき笛の作り方を教えてくれたのですが、「てっきり食べられる実だと思っていたのに。こんなおいしそうなのに食べられないなんて」と食い意地の汚い子どもだった私はがっかり。そんな苦々しい思い出のあるほおずきですが、最近では食用ほおずきというものがあると知り、「やっぱり食べられるんだ!」と食指が動いたのでありました。

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伝承野菜スウィーツ(山形県)2014.06.12 / food

「真室川ブランド」というプロジェクトが山形県最北の町でスタートしたのは2008年。モノではなく「真室川町の暮らしそのもの」をブランド化するというこの取り組み、伝統食や行事食の継承だけにとどまらず、地元の老舗菓子店から誕生した「伝承野菜スウィーツ」が真室川ブランドからスピンオフして独立しそうな勢いです。

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奥会津天然炭酸の水(福島県)2014.04.25 / food

今から100年以上前の明治時代、日本から海外に「芸者印タンサン・ミネラル・ウォーター」という天然炭酸水が輸出されていました。奥会津の山奥に湧き出ていた炭酸水で、当時の日本のセレブたちにも人気でした。最近では価格帯も銘柄も選択肢が広がってぐっと庶民的な存在になっている炭酸水ですが、それでも私たちが普段飲むもののほとんどは輸入品です。国産の天然炭酸水、やはり輸入物とは違うのでしょうか。

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オイル・ルージュ(山口県)2014.03.20 / food

「獲れてもほとんどその土地の人だけで食べてしまうため一般には流通しない魚」なんて言われると弱い。小さすぎる、骨が多く食べづらい、味はいいけど鮮度が落ちやすく輸送が難しい、などいろいろな理由でよそには出回らない地魚。山口県の萩市には、こうした魚に新たな価値を持たせて商品化する取り組みがあった。

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虎(福島県)2014.03.04 / food

初めて「虎」という酒を飲んだ時のことは忘れられない。シュワッと口のなかに広がったあと、酸味と甘みがじんわりと沁みとおっていく。なんという幸福感。
その後、飲み仲間の間でも「虎」は大評判となった。大酒飲みの友人は「ゆうべは虎退治しちゃったよ〜。3匹!」などと語るのである。
えー、念のため通訳。「虎を3匹退治した」は、「虎を3本飲んだ」ということです……。

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夏みかんスライス(山口県)2013.12.27 / food

700年余り続いた武士の世が終わり、身分制度も価値観も大転換を遂げた世界で生きることを余儀なくされた士族たち。山口県・萩の武士たちが活路を見いだして始めた夏みかんづくりは、後に萩の名産へと成長していく。

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